【研修レポート】福岡県商工会連合会 新任職員フォローアップ研修

― 事業者様から信頼される職員になるために ―

研修実施の背景

本研修は、
「事業者様から信頼される職員を育成したい」
という福岡県商工会連合会様からのご依頼を受け、新任職員を対象に実施いたしました。

商工会職員は、制度や支援策を案内する立場であると同時に、事業者様にとっては、
「まず最初に相談する存在」「身近な相談窓口」でもあります。

その一方で、新任期においては

  • 経験や知識への不安
  • 正しく対応しようとするあまり、会話が硬くなる
  • 相談につながる関係づくりに戸惑う

といった悩みを抱えやすい時期でもあります。

本研修では、そうした状況を踏まえ、
事業者様に安心感を与え、信頼関係の第一歩を築くための土台づくりを目的として実施しました。


福岡県商工会連合会 新任職員フォローアップ研修
日にち:2025年11月27日
時間:14:00~17:00
参加人数:27名
場所:福岡県中小企業振興センター

【内容】
オープニング
 講師自己紹介
 研修の目的とゴールを共有
第一印象で信頼を得る
 表情・声のトーン・身だしなみ・アイコンタクト・話し方・所作
(※ 実践ワーク&トレーニング)
傾聴とコミュニケーションの基本
 会員事業所様が求める安心できる対応とは
褒めて繋がる信頼関係
 シーン対応実践ワーク
会話トレーニング
 「会話の法則チャート」を使った雑談力の強化
 全員参加のロールプレイング・講師からのフィードバック

当日の研修の様子

研修は、講義形式だけでなく、
実演・ワーク・ロールプレイを交えながら進行しました。

はじめはやや緊張した様子だった受講者の皆さんも、
ペアワークやロールプレイが進むにつれて、
次第に表情がやわらぎ、積極的に意見を交わす姿が多く見られるようになりました。

「こういう言い方もあるんですね」
「それならできそうです」

といった声が自然と上がり、
“学ぶ”から“試してみる”空気へと変化していったことが印象的でした

新任職員フォローアップ研修の様子
"新任職員によるグループワークの様子"
"ロールプレイングを通じた実践研修の様子"
"研修会場での講義風景"

受講者アンケートより(抜粋)

研修後のアンケートでは、多くの受講者から、率直で前向きな感想が数多く寄せられました。

特に印象的だったのは、
「知識や正解を求めすぎていた自分に気づいた」
「まずは信頼してもらうことが大切だと腑に落ちた」
といった、考え方そのものの変化に関する声です。

実際のアンケートからは、次のような声が見受けられました。

  • 「今まで会話が続かないことに悩んでいましたが、
     雑談の考え方や会話の流れが整理され、対応のイメージが持てました」
  • 「『そうなんですね』に頼らず、復唱することで
     相手との距離が縮まることに気づきました」
  • 「第一印象や話し方について、
     自分ではできているつもりだった部分を見直すきっかけになりました」
  • 「ロールプレイを通して、
     対応の仕方は一つではないことが分かり、気持ちが楽になりました」

また、
「明日からすぐに実践したい」「現場で意識して取り組んでみたい」
といった声が多く寄せられたことからも、
研修内容が実務と強く結びついて受け止められていたことがうかがえます。

担当者様からのご評価

ご担当者様からは、

  • 「これまでにない実践型の研修だった」
  • 「受講者が終始いきいきと取り組んでいた」
  • 「現場での変化が期待できる内容だった」

といった、非常に高い評価をいただきました。

単なるマナー研修ではなく、
“事業者様との信頼関係づくり”に焦点を当てた点
ご評価いただけたことは、大きな成果であると感じております。


研修を終えて

研修当初、新任職員の皆さんの表情からは、
「商工会職員として事業者様に寄り添うためには、まず多くの知識や情報を身につけなければならない」
という責任感と同時に、不安を感じておられる様子が伝わってきました。

商工会職員という立場上、
「間違ったことは言えない」
「きちんと答えなければならない」
という思いが強くなるのは、自然なことだと思います。

しかし研修を進める中で、知識や制度の説明以前に、

まずは信頼してもらうことが何よりも大切である

という点に、少しずつ気づいていかれる姿が印象的でした。

特に、何気ない雑談こそが、事業者様との距離を縮め、
「この人になら話してみよう」と思っていただくための大切な入口であること。

そして、「では、その雑談をどのように広げていけばよいのか」
という具体的な部分についても、実践を通して理解が深まっていくにつれ、
受講者の皆さんの表情が、目に見えてやわらいでいきました。


「ああ、そういうことだったんですね」
「これならできそうです」

そうした言葉とともに、不安そうだった表情が、前向きな笑顔へと変わっていく瞬間を、
講師として間近で拝見できたことは、とても印象深い出来事でした。

研修の最後に行った、
チームで協力しながら全員参加で取り組むロールプレイングでは、
一つの正解にこだわるのではなく、

  • 「こんな伝え方もある」
  • 「こういう関わり方もある」

と、さまざまな対応の可能性を皆さんで共有しながら、
自然と笑顔やうなずきが生まれていました。

この時間は、単なる学びの場ではなく、
明日からの現場をイメージしながら、実践につながるスキルを自分のものにしていく時間
だったように感じています。


【本研修で大切にした視点】

本研修では、特定の業種や立場に限らず、
人と人との関係性が信頼や成果につながるという視点を大切にしました。

正しい知識や制度を伝えることはもちろん重要ですが、
その前提として、
「安心して話してもらえる関係が築けているか」
「この人になら相談してみようと思ってもらえているか」
という点が、日々の対応の質に大きく影響します。

これは商工会職員に限らず、
企業の窓口対応、営業、接客、社内コミュニケーションなど、
さまざまな現場に共通する考え方です。

日常の何気ないやり取りや雑談の積み重ねが、
結果として信頼関係の構築につながり、
その後のコミュニケーションを円滑にしていく。

本研修を通して、
そうした「関係づくりの土台」を改めて見つめ直す機会となることを
大切にお伝えしました。

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